多汗症episode3〜小学生〜
続 多汗症エピソード小学生編。
小学生の頃も主に手汗の悩みが多かったです。
なんでみんなこんなに無神経なのかな。。。とよく思っていたと思います。
以前少し書きましたが、
子供の頃の私の手汗の度合いは、放っておけば手からボトボト滴り落ちるほど。
今しがた手を洗ってきたばかりの時と同じくらい常にびしょ濡れ状態でした。
あとは足汗。
汗の量は手と変わらないかもしれません。
フローリングの上に裸足でじっとしていると、あっという間に小さな水たまりができてしまうような状態。
畳や絨毯、布団などは足跡がついたり、広い範囲で濡れてしまいます。
裸足にサンダルで坂道の上り下りは滑ってできません。
手は隠せないから常に気になったけど、足は裸足にならざるを得ない時にピンチでした。
脇汗もすごい量で、半袖だと袖全部が濡れてしまうほど。
胸元まで汗が侵食するほどの量でした。
ただ、汗の目立たない服さえ着ていればあまり問題なしでしたが、日常的に嫌だったことと、大失敗した思い出もなくはないです。
6年間は流石に長く、掘れば掘るだけ話が出てきますので、ちょっと目次とか作ってみました。
たまに相手に対して心の中で暴言吐いてますが、、、m(_ _)m
〔目次〕
学校生活
授業全般
ノートを取るのに難儀しました。
手汗でノートが湿ってしまうからです。
紙が水分を含んで伸びちゃいます。
私は右利きですが、
横書きだと、既に右手拳の手汗で湿った箇所に文字を書き進めることになるため、鉛筆でちょっと破れたり、書きにくかったり。。
縦書きだと、先に書いた列の文字を右手拳でなぞってしまうため、文字が手汗で滲んでいきます。
鉛筆で書いたものは濡れてしまうと消しゴムで消せません。
紙も破れます。
いつしか手にハンカチやティッシュを敷いて書くという術を身につけました。
が、これはこれである意味注目の的。
事あるごとに「ハンカチ敷いてるの?笑」とか「え、わざわざハンカチ敷くの?笑」なんてよく笑われました。
理科
実験で使用するリトマス試験紙が、手汗で変色を始めてしまいます。
なのに班全員分の試験紙を取りに行かなきゃいけない時がありました。
みんなクソガキd
遊んでいて、自分では取りに行けないから代わりに行ってくれないかお願いしてみましたが、「自分で行け」と誰も取りに行ってくれませんでした。
体育・発表会など
結構な難題だらけでした。
体育は、鉄棒やのぼり棒などの手で掴まなければならないものが手汗で滑ってしまったり、手が鉄臭くなったりしました。
次に使う人の事を考えるのもすごく億劫で。
「なんか濡れてる」って言われないかヒヤヒヤしていました。
体育祭の組体操やダンス、何かしらの発表会(演劇など)では、クラスメイトと手を繋がなきゃいけない場面が出てくることが多かったです。
手を繋がずとも、人と接触しなければならない・拒否権がないことが億劫でした。
前もって、手に汗かくからごめんねと打ち明けても、
「もー、濡れてるよ?笑」「やだー笑」なんてキャッキャ騒がれて、私に触れた後の手は必ず洋服で拭われました。
こちらも笑って返すしかなかったけど、心にはグサグサと刺さるばかりでした。
物の貸し借り
すっごく嫌でした。苦笑
自分が使っているもの(鉛筆、定規、教科書、ノート)は大概が手汗で濡れているため、急に「貸して」と言われると非常にピンチでした。
というか「ちょっと貸して」と言うのと同時にもう持ってってますからね;
「ちょっと貸して!うわ濡れてるんだけど!なんで?」
という口撃三拍子。
待ったをかけられない;
物によっては汗で手形がついちゃうものもあるんですよね。。
隣の席の子が忘れ物大臣だったりすると、嫌でも物を貸してあげなきゃいけなかったり。
でも貸すと「うわっ濡れてる!」という傷をえぐる一言を吐かれた挙句、不審な目で見られるという理不尽さ。
物を貸すのを「嫌だ」と断ったこともありましたが、
それはそれで性格が悪いとか意地悪とか言われたり、、
時には教師にまで「なんで貸してあげないの」と怒られたこともあります。
でも「汗で濡れているから」なんて、とてもじゃないけど言えない。言いたくない。
というか知られたくないし、手を見て欲しくない。
だって女の子だもん。爆
いや女の子に限らずですが、この「もどかしさ」はきっと当人にしか分かりっこない。
ていうか言ったって
「汗?そんなの別にいいじゃん笑(何気にしてんの)」
とか言われるし。
そして貸してあげなきゃいけなくなるし。
別にいいじゃんとか言っておきながら、
「うわホントだ」
なんて無神経なことも言われるし。
別によくない&嫌だから色々学習して予防線張ってるんですけどね;
ていうか忘れ物すんなよ いい加減学習しろよ
(*´∇`*)
その他
体育館にて
たまーに健診なんかで体育館で裸足にならなきゃいけない時も非常にピンチでした。
何がって、裸足で体育座りさせられてじっと待ってなきゃいけないから、床に汗の水たまりができてしまって。。
拭くものなんて持っていないので腕で拭ったり、足裏を足の甲で拭いたりしたけど、吹き出す汗の量には対応が追いつきませんでした。
なんの検査か忘れましたが、人前でベッドに横にならなきゃいけない時があり、
順番待ちで体育座りしている生徒の目の前にベッドの足先があったため、足汗で濡れた足をみんなの目線に向けなければいけないことがありました。
検査員の方も体勢を整える際に足を触るので、案の定「あら汗かいてるわね」と言われて嫌でした。
クラスメイトの男子
ものすごく傷ついた思い出が1つ。
クラスの男子達に
「“手から水が出る女”ってテレビに応募しよう」
と言われたことがあります。
なんて番組名だったか忘れましたが、
当時、身近にある不思議な光景や超人等を視聴者から募集して紹介するという番組があって、それに私のことを応募しようと言われたわけです。
「これぞ手から水が出る女!って、絶対(番組が)来てくれるよ!」
なんて言って。
(あんたのスポーツ刈りを“ハゲ”呼ばわりされて内心傷ついているとか親づてに聞いたもんだからアホ男子どもから庇ってやったこともあるのにこの恩知らずなHAGEめ!!)
ていうのはテレビの話を持ち出した男子に対する心の中の暴言(*´ー`*)
兎にも角にも、「世にも珍しいもの」を紹介する番組に出すとか言われて見世物扱いされたのも不愉快だったし、何より思春期真っ最中の女子には精神的攻撃力MAXでした。
笑って返すしかなかったけど、涙を必死に堪えていたと思います。
しかもこの話題、1度きりじゃなかったし。爆
脇汗
記事の頭で少し触れましたが、服さえ気をつけていれば人目を気にする事はありませんでした。
が、急にくすぐり合いなんかが始まると脇が濡れていることを知られてしまうため、ホントにやめて欲しかったですね;
「脇に汗かいてるの?」
なんて恥ずかしいことを大声で言わないでくれ。。って感じでした。
なので、それが始まると、くすぐったくはないけど飛びのいていました。
それがまた「くすぐったいから避けている」と勘違いされ、面白がって何度も攻撃してくるもんだから、ホントにホントに勘弁して欲しかったですね;
一度触って脇に汗をかく人だということを認識したはずなのに、なんで繰り返しやるんだか意味が分かりませんでした。いい加減空気をよm
あとは、心底気に入っていた赤い半袖Tシャツがあり、汗がものすごく目立つものでしたが、一度だけあまり深く考えずに着て行ったことがあり、大失敗しました。
袖を一周するほど脇汗で濡れてしまった挙句、胸元まで汗が侵食してきて、もはや脇を閉めても隠せなくなりました。
みんな見て見ぬ振りしてくれていると思っていましたが、
「あの人脇汗すごくない?」とコソコソ言われているのが聞こえ、そこから数人がこちらを見始めたため、すごく恥ずかしい思いをしました。
それ以来、その赤いTシャツは人前では二度と着なくなりました。
遊んでいる時間
ピアノ
少しピアノを習っていました。ピアノは手汗で汚れます。
友人宅でピアノを弾いて遊ぶ時、一応、汗をかくんだけどとは伝えますが、
鍵盤が汚れていくと友達がドン引きしているのが分かったり、友達のお母さんが「あらあら!」と驚いてタオルで拭き出したり。。
そんな大人の反応や対応も毎回嫌でした。
「気にしなくていいよ、大丈夫」と言ってくれているんだろうけど、
拭くという行為がバイ菌扱いされているように思えたし、「私が触るから汚れるんだ」「私が触ったものは掃除しなきゃいけないんだ」と罪悪感に苛まれるからです。
濡れるだけじゃなくてホントに汚れるんです。
手が無菌なわけないし、ピアノの鍵盤だって見えない汚れがあるし、
そういった汚れが汗と混じって黒い水滴みたいになるんです。
ピアノの鍵盤が白いから余計目立つという。。
もちろんピアノに限らずですが。
裸足で友人宅
うっかりサンダルで出かけて友人宅に上がることになった時なんかは「ヤバイ!」。
もちろん裸足だし、足汗で床が滑るし、何より床を汚してしまうし。
こちらも手汗同様、ただ濡れてしまうのではなく本当に汚れます。
靴や床等の汚れが汗に混じってしまうんです。
足跡がついてしまうことも多々ありました。
「何この足跡」「足を洗ってらっしゃい」
なんて友達のお母さんに言われたこともあります。
個人的な想い
この頃は小学生だけに、子供ながらのむしんk 素直な発言が非常に多く、その都度傷つき悩んできました。
たかが汗と思われることが多かったように思えますし、今でもそう感じることがありますが、一個人の真剣な悩みなんです。
誰でも自分の弱さを他人に見せるのには勇気がいるし、「受け入れてくれなかったらどうしよう」「嫌われたら」「気持ち悪がられたら」。。などという不安を感じると思います。
「悩み」は打ち明けるか否か、大抵のことは自分で選択できます。
誰にどのタイミングで打ち明けるか・相談するか・話を聞いてもらうか。。
黙っておくこともできます。
でも多汗症はそういうの選べないことがよくあるように思えます。
状況的に言わざるを得ない。
言わなくてもいいけど「うわ濡れてる!」なんて言われたら嫌でも説明しなきゃいけなくなる。
言いたくない相手にも不本意ながら言わなきゃいけない。
そんな風にストレスを感じることが多い。。
だから、勇気を出して打ち明けても、
笑って返されたり、冗談で返されたりすると、すごく傷つく。
すごくすごくデリケートな問題なんだということは、病気を持っている人にしかきっと分からないだろうけど、私が幼少期から常に思っていることがあります。
「他人に対して“この人は普通ではない” “ひとと違う”と感じることがあれば、簡単に触れるべきではない」
ということ。
「なんでこの人こんななんだろう」という疑問を素直に相手にぶつける前に、一度心の中で「何か理由があるんじゃないか」「他人の自分が簡単に突っ込んでいいことなのか」と自問自答して欲しい。
多汗症に限らず、私の切なる願いです。