劇団四季ミュージカル「ライオンキング」博多ver.
2019/08/31(土)
昨日、劇団四季ミュージカル「ライオンキング」を観てきました( •̤ᴗ•̤ )
もう
すっっっごく面白かったです( ≧ᗜ≦)੭ु⁾⁾
正直いうと、今まであまり興味がなかったのですが、
昔観に行ったという会社の先輩が「すごく楽しかった」と話していたので、行ってみたいと思っていたんです^^
そんなわけで、ストーリーをよく知らないまま行きましたが、
公演前にプログラムであらすじを読んだので、話についていけない〜なんてことにはなりませんでした( *´꒳`*)
ちなみに「キャナルシティ博多」とは、博多区にある大きな複合施設です。
この中に劇場があり、
劇団四季の人気作品は大体ここで上映されるイメージです。
それでは、印象に残っていることをツラツラ書いてみます。
※以下はネタバレあるのでこれから鑑賞を楽しみにされている方はご注意ください。
【ストーリー】
アフリカの広大なサバンナ。ラフィキが巡りめぐる生命の賛歌を歌い上げる中、あらゆる動物たちが、シンバの誕生を祝うためにプライドロックに集まる。しかし一人だけ未来の王の誕生を快く思わない者がいた。
光に満ちた王国:プライドランド全土を目の前にして、父王ムファサは息子に「サークル・オブ・ライフ(命の連鎖)」の理念を教える。
「ライオンも死ねば草となり、その草を草食動物が食べ、その草食動物をライオンが食べる。全てのものはこのめぐりめぐる偉大な生命の調和に結びついている。 王としてそれを理解し、全ての生命を尊重すべきである」と。好奇心旺盛なシンバは叔父スカーから聞いた禁断の場所へ踏み込む。そこで待っていたのは、ライオンの支配が面白くないハイエナ3匹。強がるシンバだが歯が立たず、あわやという時、危機一髪で父に助けられる。未来の王としてあるまじき勝手な振る舞いを叱る王。しかし星空の下、王はすっかり意気消沈した息子に父として語りかける。「過去の偉大なる王たちが、あの星からお前を見守っている。そしてお前を導いてくれるだろう。彼らはお前の中に生きているのだ」と。しかしその裏では、ハイエナたちがライオンの王国を乗っ取ろうという陰謀を企てていた。
※引用:ストーリー Story|『ライオンキング』作品紹介|劇団四季
「シンバさえ生まれてこなければ自分が王位継承者だったのに〜」
っていう叔父(スカー)の嫉妬から始まり、その陰謀にまんまとハメられてしまうという感じですね。
【感想】
◆開演(動物たちの登場)
まず開演で感動。
ギラギラした太陽がゆっくり上る中、
動物たちが何語ともいえない言葉で歌い集い、シンバ誕生を祝福します。
ステージで1人歌い、
1階席の端から1人歌い、
2階席からまた1人、
そして1階席奥からゾロゾロと動物たちが出てきます。
サイやゾウなどの大きな動物も、
客席の通路を通ってゆっくり登場したのでびっくりしました。笑
それぞれの動物たちの特徴をリアルに掴んだ、人間と人形での表現、
劇場の狭い空間で、サバンナの広さを巧みに再現していて感動しました。
◆奥行き
広さもそうですが、更に感激したのは「奥行き」を感じたことです。
すごく遠い場所さえも工夫して表現されていました。
例えば、
草原の中をシンバがお父さんの後を追って走っているシーンは、
人が抱えられるほどの人形で、人形劇のように表現。
もっと遠くの場所だったり、広い場所の場合は、
登場人物たちは影絵で小さく表現されていました。
それが特に現れていたのが、ヌーの大群がゾロゾロと現れるシーン。
ステージの端から端へ。。。ではなく、
奥から手前へ走ってくるんです。
大地自体は手前が広く、奥に行くほど道は細くという一般的な遠近法ではありますが、
遠くにいるヌーは小さな影絵で点々と描かれ、
その手前はヌーとわかる程度の小さな絵、
その手前は小さな人形、
その手前は演者がお面をつけて、
そして一番手前に出てきたヌーは演者が巨大なお面を持っていて。。
といったように、
絵、人形、お面で、動物の全体像の大小を変えており、遠近法をうまく利用して表現されていました。
もう本当に、何キロも先から何か大群が迫ってくる感じでしたね。
◆子役
歌が上手!ていうか声がキレイ!!
透き通った声の響きがとても素敵で、何より可愛かったです^^
◆プンバァとティモンは博多弁
これが一番面白かったですね。
博多ver.なのか、この2人だけ博多弁でした。爆
ミーアキャットのティモン
イボイノシシのプンバァ
ということは、他の地方だとまた違う方言なのかな。。
ちょっと観てみたくなりました(*´Д`*)
とにかくプンバァとティモンは最高でした(*´ー`*)
最初は博多人へのサービスで、冒頭だけジョークで言ってるのかなと思いましたが、終始博多弁でしたね。
例えば
「こんっ、バカチンがぁ!(金八先生風)」
「どげんしたと?(どうしたの?)」
「せからしかぁ!(うるさいな!)」
「そげなことあるわけなかろうもん(そんなことあるわけないじゃん)
「やけん◯◯は△△ったい(だから◯◯は△△なんだよ)」
「〜したとよ(〜したんだよ)」
などなど。(ちょっと違うかも。爆)
ティモンが川で溺れたシーンでは、
「これやけん市民プールば好かん言うたろうが!(だから市民プールは嫌だって言ったじゃないか!)」
と、福岡に大きな市民プールがあるから博多ジョークかなと取れるようなことも言っていて、とても面白かったです^^
◆ザズの博多ジョーク
ザズ(王の執事のサイチョウ)も博多ジョークがありました。
ムファサ亡き後にスカーが王となり、国が荒れ果てている中、
ザズがとても暗い歌を歌っていると、スカーが「もっと明るい歌を歌ってくれ」と言います。
そこでザズが歌い出したのが、
福岡県民なら誰もが知っている「にわかせんぺい」の歌。
「たまに〜は〜ケンカ〜に〜負〜〜けてこぉい〜♫」
スカーがすかさず
「ザズ、それはダメ!!」とザズのくちばしを手で押さえていました。
客席が一番わいた瞬間だったと思います(*´ー`*)
◆終演(鳴り止まない拍手)
もう終始素晴らしすぎて、終演後もなかなか拍手が鳴り止みませんでした。
3回目くらいまでは、
幕が降りて間髪入れずにまた幕が上がり(ある程度お決まりなのかな)、演者の方々が手を振って挨拶してくれましたが、
その後も全く拍手が鳴り止まなかったので、何度も何度も幕が上がりました。
もちろんスタンディングオベーション。
結局、アンコールは10回くらい出てきてくれた気がします。爆
本当に、いつまでも拍手を贈っていたいほど素晴らしかったです。
【撮影スポット】
劇場の2階ロビーには撮影スポットがありました。
すぐ傍に、取り付けられる尻尾やシンバの人形があったので、シンバ誕生のシーンを再現できるようでした。
こちらはキャナルシティ内に展示されていたお面。(2階の連絡通路前に展示されていました。)
王 ムファサ
王の弟 スカー
【プログラムの面白さ】
冒頭に書きましたが、もともとストーリーに興味がなかった私。
映画に行けばパンフレット、ミュージカルに行けばプログラムをほぼ必ず購入しますが、今回はどうしようか迷いました。
が、買いました。
一般価格は2,000円。(劇団四季の会員は会員割あり)
結論。
購入して良かったです^^
あらすじを読めたので、開演前に購入したのも更に良かったです。
表紙
裏表紙
中身もなかなか面白かったですよ^^
ザズやティモンが登場人物たちを紹介してくれています。
この登場人物たちはイラストで描かれているのですが、劇中に出てくる衣装のまま描かれているんです。
また、舞台の表現方法も紹介されており、
私が感じた奥行きや広さの表現についても書かれていました。
「ライオンキングの舞台で重要なのは、プライドランドの果てしない奥行きを表現することです」(プログラムより抜粋)
おお!
正にそれをものすごく感じたよ(๑ÖㅁÖ๑)
しかも、ヌーの大群の表現法について書かれているではありませんか!!
ちょっと嬉しかったですね(*´ー`*)
また、お面や人形を使った表現についての工夫も描かれていて、とても面白いです。
なんでも、日本の伝統的な人形芝居「文楽」が取り入れられているそうですよ。
他にもアニマルクイズや劇中の写真が載っていて、とても魅力溢れる内容でした。
【まとめ】
ミュージカルはもちろん、プログラムまでもが面白い(*˘▿˘✽)
動物たちの表現、地方ジョーク、世界観の完成度の高さ。。。
どこを切り取っても面白かったですね。
今映画も公開中なので、ちょっと観に行きたくなりました^^
福岡公演の千秋楽は2020年1月13日に決定したようですので、まだ観に行くチャンスはあります。
また、何度も繰り返し上演されている作品なので、今後もまだまだ観劇の機会はあると思います。
興味を持たれた方は、ぜひチェックしてみてくださいね。